2007年10月12日金曜日

ある日系人女性裁判官の話

ハワイで裁判官を20年以上勤め上げてリタイアした日系人女性の話を聞く機会がありました。
法曹界において、女性で日系人というマイノリティとして、幾多の苦労をのりこえて活躍されたのだろうと思います。

日本の裁判員制度については、あちらの法曹界もかなり関心をもっているとのことでした。
陪審員制度については、陪審員はどうしても甘くなりがちだそうです。
例としてあげていたのは、DV(家庭内暴力)の裁判では、裁判官が判決をくだすと9割以上が有罪、陪審員が評決をくだすと9割以上無罪というデータです。
では、陪審員制度のメリットはなにかと問うと、「裁判制度に、自分たちも関与している」という意識づけだといいます。さすがは民主主義の国ですね。

最後に、"I am very grateful" (とても感謝しています)と話してくださったのが印象的でした。
日本人の血と考え方を受け継ぎ、目上のロールモデルたちの助言を素直に受け入れることができ、やってこれたことに感謝している、とのことでした。

とても充実した、幸せに満ちた人生の空気を感じさせてもらいました。