2007年10月3日水曜日

首相所信表明

福田新首相の所信表明に、「自立と共生」というキーワードがありました。

これは、奥深い言葉です。

個人の自立があって、共生の意味が出てくるわけで、国に依存していて何かしてもらうのを待っているだけでは、共生ではありません。隷属です。


私見では、「自立」心に優れているとはいえない日本人。
グローバル化の掛声とともに、自分だけは「勝ち組」に入りたいという風潮。
個人の豊かな人生がワキにおかれている世相。
その中で、「自立と共生」という言葉が国民にどう受け取られるのか、興味深いところです。


一方で、期待していなかったとはいえ、資本市場や、国民のお金と向き合う力の育成といったテーマに言及がなかったのは、さびしいです。

年金問題が最大関心事だと思いますが、これも国への依存心のあらわれとすれば怖いと思います。

個人が自らのビジョンと意志で立つことで、はじめてこの国の未来の世代のことを真剣に考えた行動が生まれると信じています。