2007年6月8日金曜日

研究

研究というのは孤独な仕事であり、研究者というのは目標にむかってぶれない意志をもつ人なのだろうなあと思います。

自分でサイトを運営していて、技術的に課題があると、あの手この手で試行錯誤したり、Web上で同様の事例を調べまくります。たいがいは、とっかかりがあって、「やりぬく」という意志があればなんとかなります。ある意味、人間がつくったテクノロジーの上で課題解決をするので、答えがあって当たり前です。

しかし、生物学、自然科学、物理学的、その他どんな分野があるかすらわかりませんが、それらは誰も答えを知らない世界での研究でしょうから、想像を絶する孤独さだと思います。ある仮説をたてて、何年も研究して、それがNGとわかればまた1から組み立て直す。文明の進歩が、そうした意志の積み重ねによって支えられていると思うと、ありがたいことだと思います。

もしも、この世から研究材料がなくなったとしたら、そのときがすべての終焉なのかもしれません。ゴールが見えなくても、研究対象があるから、人類が人類足りえるのかも知れません。

かくいう私も、研究というにはほど遠いですが、毎朝「きょうはXXの課題をやっつけるぞ」と思うからこそ、1日にはりあいがあり、ときにはくじけそうになりながらもやれているのだろうと思います。もしも取り組む課題がなくなったら、きっと人生灰色だろうなあと、ぞっとします。