2007年6月1日金曜日

特殊的能力

6月1日の日本経済新聞紙朝刊に、「公務員制度の改革」として「公務員にやってもらうのは、民間にはできない、公務特殊的な能力を要する仕事に限定していくべきだろう」「改革の中心は、職業生活の最後まで、安心して公務員として仕事をしてもらえる制度をつくることであるべき」とありました。

「人的資本」の観点からの論ですが、得心がいきました。いまの世の中は、ガッツと能力があり、リスクをおそれない人には、無限のチャンスがあります。わざわざ、硬直化して見返りも少なく、Respectもないような場にはいきません。いかに将来を担う人材を特殊的能力を要する仕事に導くか。マクロ的にはとても優先度が高い課題だと思います。

すぐに思い浮かぶのは、外交官、教員、国の予算や交通などのデザインの仕事です。
これらの職をささえるような制度とともに、Respectを集められるように、主体者(これらの職についている本人)・メディア・教育などが、いろいろな場で「特殊的能力」の重要性と国民としてそれを支えるという意識づけが必要でしょう。不祥事にばかり目がいくようでは、自分で自分の首をしめているようなものだと自省します。