2007年8月31日金曜日

雨乞いの踊り

米国のモチベーショナルスピーカー(動機付けの得意なスピーカー)であるジム・ローンが好んでする話に、以下のものがあるそうです。

  • アフリカのサバンナのあるマサイ族の村の話。
  • 毎年、乾季になると村は干上がる。危険な状態になると、この村では、他の村と同じに見える踊りを行う。
  • リズムや動きなどは、他の村の踊り方となにも違わないようにみえるのだが、結果は驚くほど違う。
  • 他の村では、2回か3回の踊りで雨が降るのだが、この村では踊ると必ず降るのだ。
  • 100%の確率で!
  • このことは、世界中の科学者の知るところとなり、チームを組んで調査隊がやって来た。
  • 彼らがみつけたたったひとつの違いは、他の村では3日とか5日とか9日をぶっつづけで踊るのに対して、この村では雨が降るまで踊りを続けるのだ。
見方によっては、ただのトンチ話のようですが、とても深みのある話ですね。

エジソンは、電球のフィラメントに使う材料を考えられる物質をつかって途方もない数をテストしました。最後は、京都の竹でうまくいったようですが、それをみつけるまでに常人であれば気絶するほど試行錯誤しました。
でも彼は、「1万回失敗したわけではなく、1万種類の使えないものがわかったんだよ!」とひるみませんでした。

雨が降るまで、自分を信じて踊りを続けたわけですね。

2007年8月30日木曜日

文体

本好きの私は、面白い本をみつけて、夢中になっていられれば幸せです。

好きな作家が何人かいて、その作品は、もう出だしからワクワクします。

日本語でも英語でも、ワクワク感は変わりません。

たとえば、宮部みゆき、高杉良、ジョン・グリシャム・・・。

ジャンルはまちまちですが、どれも1ページ目からはまります。

きっと、その人特有の文体があって、それが自分の波長とかフィーリングに合うのでしょう。

せいぜい1000円とか2000円で、このような幸せを味わえるとは、まことにありがたい世の中です。

2007年8月29日水曜日

テロよりもサブプライム?

最近の米国での調査で、経済への足台の脅威はサブプライムという結果だったとのことです。
http://money.cnn.com/2007/08/27/news/economy/subprime_threat.reut/?postversion=2007082704

ビジネスエコノミストたちの調査で、テロよりもデフォルトや借金の増加が経済に対してより大きなリスクであるとのこと。
たしかに、影響範囲がまだはっきりしないサブプライム問題は、「見えない」がためによりリスク不安をあおるでしょう。
しかし、どうしても「のど元を過ぎれば・・・」的な反応であると思ってしまいます。
なぜならば、もっとも見えないものはテロであり、リスクの大きさは、「見えなさとインパクトの大きさ」によると考えるからです。
テロ対策がさまざまにとられ、発生可能性は低くなっていると信じたいですが、「いまそこにある危機」に対して、いつも警戒の心を解かずにいたいと思います。

2007年8月28日火曜日

感謝

朝、めざめとともにいろいろなことへの感謝の気持ちが次から次へとわいてきました。

1日のよいスタートだと思っていると、以前に勤めていた会社の同僚からうれしいメールです。昇進した、ぜひいろいろアドバイスをくれ、という内容でした。

おめでとうと言うことができ、自分も感謝することができると、とても幸せな気持ちになります。

この感情こそが、人間が人間たるゆえんでしょう。

2007年8月27日月曜日

ご長寿

近所の文具店に行ったら、その家の長寿なおじいちゃんの写真があり、思わず世間話をしてしまいました。
数年前に105歳で天に召されたとのことですが、直前に大腿骨を折って寝込むまでは病気知らずだったとのこと。
最後まで肉が好き、お酒は気の向くまま、50歳台で奥さんをなくしてからは独身だがあちらこちらにいい人はいて、好きなことばかりやってストレスなし。
そんな気儘さが長寿の秘訣だったのではないかと家族の人が言います。
やりたいことをやって100余年の大往生。良き人生ですね。

2007年8月23日木曜日

まんがのすわり読み

ハワイで本屋に行きました。
若者が何人も座り読みをしている一角があって、みるとマンガのコーナーでした。
日本のマンガを英訳したものが、7ドルから10ドルぐらいでした。
日本だと、かつてはマンガのあるところに立ち読みの山でしたが、立ち読み禁止のところばかりで、最近は見ません。そもそも、本にビニールとかをかけて、読めないようにしているところが多いです。
座り読みの光景は、「立って読む」などという遠慮がましいことはしない、という文化を感じるとともに、マンガ文勃興期の活力を感じさせます。
日本の文化、底力がありますね。

2007年8月22日水曜日

女性パワー

ハワイのアラモアナショッピングセンターで6時間(!)の買い物につきいました。
家族旅行は、人生の最大の喜びのひとつですが、1つだけ苦行があります。
それは、買い物です。
あれこれ品定めをし、店から店へととびまわるのについているだけで、脳の活動は停止し、体の機能は低下し、ただただ終焉を願うのみとなります。
雑誌の広告で、男と女の写真のそれぞれの頭の上に、男は「Jet Skiing, Golf, Wind Surfin, ...」、女は「Shopping, Shopping, Shopping, ...」と書いているのがあり、思わずニヤリとしてしまいました。
男と女で、なにか脳の働きが違っていて、こうなるのでしょうか?女性は、買い物をしているとアドレナリンが高まり、ハイになり、パワーアップするのではないか、とすら思ってしまいます。
アラモアナショッピングセンターを闊歩する若い日本女性たちを見ていると、多くは背筋をしゃきっと伸ばし、大股で急ぎ足で歩いていて、「買うぞ!」というオーラを発しています。目の輝きの強さが違います。
男性は、女性には根源的に勝てないのだなあ、と妙に納得してしまうのでした。

2007年8月20日月曜日

ホームパーティー

ハワイの知人のお宅に招いていただきました。
高台にある家からは、すばらしい眺めを楽しめ、気持ちよい風をあびることができます。
こちらの老夫婦は、アメリカ人と日本人のカップルで、教員生活をリタイアして静かで充実した生活を送っている様子が伺えます。
古いパチンコ台まであって、こどもたちも大喜びです。
小さい頃に移民の親せきをたよって、日本から渡ってハワイで人生を切り開いてきた人たち。
きっと語りつくせぬ苦労と努力があったのだろうと思います。
そして、見事に実り豊かな毎日を獲得したというのは、すばらしいことです。

2007年8月15日水曜日

エジソン親子に思う

エジソン展というのをやっているので、親子で見に行きました。
蓄音機など、プラスティックの使い捨てコップでシンプルに再現できるので、面白いものです。
エジソンの発明したものを実際に見ると、その多彩さに圧倒されます。
なにより、好奇心旺盛すぎて学校からのけものにされた彼を、家で教えたおかあさんが偉大です。
「なぜ?」という問いに、一緒に考えようと辛抱強くつきあう。また、答えを教えるのでなく、答えを得るための手段を教える。
教育は、愛の形なのだなあと、あらためて思います。

2007年8月14日火曜日

Liquidity 流動性

NYダウが14Kをこえた後に、サブプライムの呪いで株式が世界的に乱高下しています。
いわく、過剰流動性のバブルがはじけたとの声も。
ついこの間まで、金融関係者のキーワードは流動性で、その恩恵に酔っていたばかりです。
パーティーでの乾杯の音頭も、「流動性に乾杯!」だったとまことしやかに聞くほどです。
乾杯のダシに使われるようになると、宴の終焉だというお手本のようですね。

2007年8月13日月曜日

夏休みの宿題

今年も、こどもの夏休みの宿題にふりまわされます。
例年、夏休みの最終日の深夜までかかって格闘です。
今年は、旅行前にすっきりしたかったので、この週末でひとくぎりさせようと格闘しました。
みんなイライラして、夫婦喧嘩まで発生します。
できあがってみると、家族の合作というべき自由研究帳になっています。
およそチームワークの悪いチームですが、なんとかアウトプットができて、ほんとうに良かった・・・。

2007年8月10日金曜日

自分を信じる

自分を信じる - 私はこれが苦手です。
流れに乗って調子のいいときはいいのですが、一所懸命にあがけばあがくほどはまるようなときには、自分を信じる心がゆらぎます。
「自分を信じろ」「この決断をしたときの自分を信じろ」「自分が自分を信じなくてどうする?」などと自分に言い聞かせるのですが、それでも浮足立ってしまったりします。
自分を信じるということは、真っ暗な長いトンネルの中を、いつか光が見えると絶望的に歩き続けているのと似ています。
経験上、その結果みられる光は、幸福に満たされた燦然たるものなのですが。

2007年8月9日木曜日

自己啓発モノ所感

自己啓発的な内容で本などを読んでいると、けっこう広い世界があることがわかってきました。
米国では、Secretというビデオが大流行していて、自己啓発的なセミナーやDVDもいろいろあります。
日本では、自己啓発セミナーというと、私などはちょっと怪しい気がして警戒してしまうのですが、米国ではコーチングやカウンセリングなどと同様に根付いているように思います。

DVDも買って見てみました。
Bob ProctorとVic Johnsonという人のスピーチです。
内容は、たとえばBob Proctorのテーマは「The science of getting rich」。




「リッチになるための科学」というわりには、精神論の話ばかりに聞こえました。
しかしながら、彼らのずっとしゃべりつづけるエネルギー・気魄は、なかなかのものです。

Vicは、1997年の自分の確定申告のコピーを見せ、たった1.4万ドル(約200万円弱)だった、でも、自分を信じ、やりたいことを信じることで、世界が変わった、と語っています。体がでかいの上に、でかい声でしゃべるので迫力があります。なんと、プロレスのリングがスピーチの舞台です。



自己啓発は、ただ言葉づらで聞くと、「当たり前のこと」や「ことばの遊び」に聞こえます。一方で、自分がなにかに渇望しているときに聞くと、心にしみわたるように思います。
日本での怪しげなイメージにとらわれず、いろいろな人の話を聞いてみる価値がありそうです。

2007年8月8日水曜日

激する

暑さでイライラし、こどもはカオス状態なので、激することが多いこの頃です。
おとなが自分だけだと、ひとりで激してどんどんエスカレートし、手をあげてしまうこともしばしばです。
ところが、妻がいると、彼女は彼女で激します。激している人をみていると、不思議とこちらは激する気がしなくなってしまうのです。
むしろ、冷静に事態をみて、「まあまあ」などとなだめたりすることもある始末です。
これは、「激すると、あのように鬼の形相になるから、やめておこう」と思うからなのか、自然と「怒り役」と「なだめ役」に役割分担しようと体が動くのか・・・。
自分でも不明ですが、人間の感情というのはわからないなあ、としみじみ思います。

2007年8月7日火曜日

Wesabe

Wesabe.comなるサイトを知りました。



家計簿がわりになり、お金を貯める目的を設定し、同じ目的をもつ人とのコミュニティをつくれます。
「食費を倹約する」などのテーマでのTIPS(ヒント)も他ユーザーからもらえます。

運営者のブログを見ると、Welcomeメッセージに以下のことばがあり、共感しました。
I started Wesabe because I thought there were way too many companies out there helping businesses get more money out of consumers, and not nearly enough helping consumers get more value out of businesses.
(自分がWesabeをはじめたのは、どこを見てもビジネスで消費者からもっとお金をとってやろうという会社ばかりで、消費者がビジネスからもっと価値を得ることを手助けしていない、と考えたからなんだ。)

同じ志にふれることができ、とてもうれしい朝です。
また、彼らがはるかに先を行っているので、刺激をもらいました。

2007年8月6日月曜日

こどもとの格闘

蒸し暑さでイライラがつのる中、夏休み中のこどもたちとの格闘が続きます。
家の中でゴロゴロしていたり、きょうだいゲンカをしていると、ついつい怒りが爆発してしまいます。
お互いの精神衛生上、良くありません。
どこまで干渉し、どこから自主性を尊重したらよいのか、見当もつきません。
ほかの家が、どのようにうまくやっていけているのか、不思議でたまらないほどです。
こどもを産み、育て、世代がわりしていくというのは生き物として当たり前のことなのでしょう。現実は、その瞬間瞬間が、悩みと喜怒哀楽の連続ですね。

2007年8月3日金曜日

教える喜び

インターネットは、すでに巨大な知識空間を形成しました。
OK Waveなど各種のFAQサイト、コミュニティサイトなどで、質問と回答がとびかっています。
自分が悩み、格闘した結果得られた知恵や知識を、同じように苦労している人に教えられるというのは、とてもうれしいことです。脳の中に、とってもいい成分が沁み出してくる気がします。
個と個をつなぐインターネットによって、人の共生・共感・共働が進化していくと、なにが生まれるのか、わくわくします。

2007年8月2日木曜日

花火

今年も花火大会がありました。
雨で2度延期した末に、やっと実行です。
隣近所の人たちで、通り沿いに机を出して、ビールを飲みながらワイワイ鑑賞です。
川まで行って見ようとしていた近所の人たちが、ここを通らざるを得ないので、みんなつかまってカンパーイとなりました。
こどもたちは、上空は見ずに、自分たちで勝手に花火をやっています。
それぞれがてんでに好きなことをしゃべり、好きなことをしている。
こういう長屋感覚のつきあいって、いいですね。

2007年8月1日水曜日

お金のリテラシー

個の自立において、お金のリテラシー(Financial Literacy)は重要な柱です。
日本でも、お金の教育のためのセミナーや、本、ブログなどがいろいろあります。

米国はどうでしょうか。
ベースボールの球場でも、株価が表示される国です。生活とお金のリテラシーが一体化しているように思います。
米国には、U.S. Financial Literacy and Education Commissionというのがあります。
「米国お金のリテラシーと教育のための委員会」とでも訳しましょうか。
the Fair and Accurate Credit Transaction Act (FACT Act) という法律によってつくられたものです。
www.mymoney.govという教育・啓蒙サイトを提供するとともに、米国内で1-888-MYMONEYという番号のフリーダイヤルを用意しています。

mymoney.govでは、次のようなトピックでお金についての情報や知識を提供してくれます。 (主に、参考になる情報へのリンク集のようになっています。)

  • 予算をたてる
  • 税金を払う

  • クレジットカード

  • ファイナンシャルプランニング

  • 家を買う

  • こども向けコーナー

  • 教育費を払う」

  • 個人情報保護、不正

  • 人生のイベントに備える

  • 退職を計画する

  • 貯蓄と投資

  • スモールビジネスを始める

国家として、お金のリテラシーを高めて、資本主義を進化させ、国民の富を安定化させようとする意志を感じさせます。国家が、国民の意思によって行動していますね。


日本も、こういうことは真似をすべきでしょう。