2007年7月5日木曜日

借金世代とインターネット革命

このごろ、2つのブログを見て、ちょっと考えこみました。

1つは、Generation Debt (借金世代)についてのものです。1989年以来USで増えた富は、55歳以上の世帯主の世帯に帰属し、若い世帯はかろうじてインフレと同等か、富を増やしてはいない。若い世代は、教育期間も長くなり、婚期も遅くなり、不動産をもとうにもすでに高騰しており、年金制度等を含むSocial Benefitにおいても負担が増している、という話です。ここで紹介されているUSA Todayの記事について、enabLifeでも「時代」として記録しました。
→ 米国、1989年以降に創造された富は、55歳以上の人たちへ

もう1つは、GoBigNetwork というビジネスSNSを運営しているWilといういきのいいおにいちゃんのブログです。
30歳を超えたら失うもっとも大切なもの
MyspaceやFacebookで高校の同級生がどれだけ登録しているかをみたら、1992年の自分のクラスではたったの1人(それも自分!)、2007年のクラスをみると251人全員。いまの世代は、この文化的現象にどっぷりつかっていて、誰かと協力し合うということを意識するまでもない、ということを言っています。

これまでの経済・社会のあり方が構造的に変わらなければ、ベビーブーマーもしくは日本の団塊世代から20歳代を中心とする若い世代への富のシフトは起きにくいでしょう。
その構造を変える(可能性をもっている)のが、インターネットであり、若い世代はインターネットでのネットワーキングや行動様式が息をするのと同じぐらい自然にできる世代だということです。
意識しないと(あるいは意識していても)行動様式の変化が遅い世代と、過去にとらわれない(あるいは知らない)世代。
インターネット革命が、次の世代に、いまはない形の幸せをもたらすことを願っています。