いま日本には、はやっているFAQサイト(Frequently Asked Questions よくある質問集)がけっこうあります。
自分の関心のあるテーマでみているとけっこう楽しいし、参考になることも多いです。
社会の分断されている知を集めて広く活用できるようにする、という意味で、こうしたサイトは有意義ですし、インターネットの大きな可能性であると思います。
一方で、中には安易に質問しているなあ、と思うものもあります。
- 「かんたんにお金をもうけるには?」
- 「管理職になったけれども、なにをしたらよいかわからない・・・」
- 「生きている意味はなに?」
の類です。
私は、自分で苦労して試行錯誤して壁にぶつかるぐらい悩んで、はじめて知が生きてくると信じています。
以前にコンサルティング会社にいたときも、自分の脳でよく考えて答えを探すべきときに、安易に聞いてまわる人は、だいたい伸びませんでした。そもそも、安心して役割をまかせられませんでした。
答えに問題があったときも、「△さんにそうヒントをもらったのです」などと、他人のせいにするからです。
FAQサイトの持続的な進化を期待すると同時に、こうしたサイトによって個人の自己開発力がそがれることのないことを願っています。