宮部みゆきの新作「楽園」を読み終えました。
いつもながらに、読み始めると、ほかのことが手につきません。
「龍は眠る」のサイコメトラーの少年の孤独、「模倣犯」への鎮魂、といった材料が、またまた読み手をグイグイとひきこみます。
どうして、自分はこれほど宮部節にはまるのでしょうか?
どうも「孤独」と「人間への好奇心」がキーワードのような気がします。
他人の記憶が見えてしまう孤独、人間の業をほりさげて探らずにはおれない女性フリーライター。
登場する人たちの内面を見事に書ききっているからこそ、心に響くのだろうなあと思います。
ところで、サイコメトラーって、実際にいるのでしょうか?