2007年9月1日土曜日

またしてもネットの負の面の強調

名古屋市内で女性が突然に連れ去られてお金を奪われ殺害。
捕まった男たちは犯罪仲間を募る携帯電話のインターネットサイトで知り合ったとのこと。
またしてもメディアがインターネットの負の面を言い立てています。(例:8月31日日本経済新聞朝刊 春秋)
インターネットは、コミュニケーションのツールです。
殺害に使った凶器のメーカーを糾弾するのと同じ論理にしか思えません。
たまたま、矛先をむけやすいから向けているのです。
人類の歴史において犯罪は常にあるでしょう。
犯罪と向き合うことが、歴史の重要な1要素であるとすると、もっと論じるべきことがあると思います。
今回の事件に関連して、次のような疑問をもってしまいます。
すべて、「いま何が必要で、これから何ができるのか」という観点です。

  • お金に困って犯罪に走った・・・お金についての無理解・無知が背景にあったのではないか、それを補うような学習なり助言の機会があればどうか
  • 出口のない犯罪に走った・・・人生の夢とか目標とかについて、小さいところからでもイメージする機会があればどうか
  • 携帯のサイトでうんぬん・・・電車内でも、歩行者をみても、スイミングスクールで子供を待つ親をみても、多くは携帯の小さな画面を見つめている。そこになにかマジックでもあるのか?現代の阿片か?人とつながっていないと不安なのか?本を読んで自分と向き合うことのありがたさを知る機会があればどうか
考えれば考えるほど、教育という場に思いが行きます。
未来を担うこどもたちが、人間らしく生きるための教育こそ最重要課題ですね。