2009年7月11日土曜日

この本について語りたい!

Write It Down, Make It Happen
「夢は、紙に書くと現実になる!」
「そんなわけないだろ」
「なにを気楽なことを言っているんだ」
という反論が聞こえそうです。
夢を書き出すかどうかで、夢への距離は変わってきます。
そのことを、気持ちをこめて書いているので、すんあり読めます。
enabLife.co.jp に夢を書き出すということも、この本と同じ考えから始まっています。
さらっと読めるので、おすすめです。
Write It Down, Make It Happen
中村天風
昨年、師匠に教えてもらって、中村天風を生まれて初めて知りました。(お恥ずかしながら・・・。)
天風の講話は、くりかえし聞くほどに心に沁み入ってきます。
「中村天風 一日一話」は、講話などから一話ずつ1年にわたって紹介しているものです。
あわただしい日常、ふと一話読んでみると、気持ちを落ち着かせ、ふるいたたせることができます。
中村天風
ジョージ・オーウェルの動物農場
2007年は、装=ニセモノの年でした。
そして、元防衛庁長官の収賄や、社会保険庁の数々の失態など、「おかみ」の存在意義をくつがえすような事件がありました。
「動物農場」は、悲しい話です。
人間(動物?)の悲しい本性をユーモラスかつ悲しく描いています。
国としてのビジョンが見えず、マスメディアが否定的で暗い話をことさらに伝える中、黙々と働いて国をささえている国民は、まさに年老いた馬のボクサーのようです。
いま、そしてこれから、ナポレオン的存在は誰なのでしょうか?
2008年は、偽に代わって、ホンモノが流行語になってほしいものです。
AnimalFarm
「マネーと常識」 by John C. Bogle
インデックスファンドを世に送り出したバンガード社の創立者、ジョン・ボーグルの本です。
インデックスファンドが退屈(?)であるのと同じぐらい、この本もインデックス投資の有効性について、退屈(?)に述べています。
株式市場のトータルリターンを低コストで最大限に享受するにはインデックス投資しかない。
著者は、これを「簡単な数学な法則だ」と言います。
たしかにその通りです。
それなのに、高コストの投資信託が売れている状況は、著者にしてみればまったく不可思議なことでしょう。
シンプルなことにこそ重みがある、という典型のような内容だと思います。
信念をもってインデックスの優位性を粘り強く説く著者の気迫を感じました。
マネーと常識
「敗北を抱きしめて」 by John W. Dower
日本は、アジアの中でも一度も植民地化されていない珍しい国だと思っていました。
しかし、この本を読み、考えが変わりました。
著者は、日本は第2次大戦後の1945年から1952年にかけて、米国の植民地というべき状態にあったという視点をもっています。
いまの日本国憲法が、マッカーサーの命令のもとに、アメリカ人チームによってたったの1週間で起草されたというのが、驚きです。
それを60年以上たっても大事に守り続けているわけです。
それは、現実を超越した理想論を結集することができたからなのでしょう。
敗北を抱きしめて