2007年5月23日水曜日

スイマセン

日米の比較文化論の中で、「謝る apologize」についての考え方の違いがあります。
日本人は、「まるくおさめる」ためにまず謝る。アメリカ人は、「『謝る=非を認める』ことであり、それに至るには十分かつ妥協のない議論がなければならない」と考える。
私の経験的には、日本人は「スイマセン」を多発し、アメリカ人はThank youを多発します。
スイマセンは、ありがとう的な意味までもっていて、なにかちょっとしたことへのお礼には「ありがとう」というと大げさで照れくさく、スイマセンというように思います。あいさつも、「スイマセン、いつも」などと始まったりします。一方で、はっきりと「どうもありがとう」とか「ありがとうございます」というのは、よほどかしこまったシチュエーションになるのではないでしょうか。
一方で、アメリカ人(そして他の多くの国でも)は、ちょっとしたことにThank youというのを惜しみません。レストランで水をついでもらっても、道をゆずってもらっても、家族での食事でなにかとってもらったときでも。
それぞれ文化ですから、どちらが正しいということではありません。でも、やっぱり言葉の本来の意味どおりに使いたい気がします。