「嫌われ松子の一生」の山田宗樹の「ジバク」を読みました。
ファンドマネジャーから人生が暗転し、転落していく主人公と同じ年代なので、よけいにひきこまれて一気に読みました。
豊かな人生をつくっていくのは、地道で時間のかかること。
一方、それを崩すのは簡単であっという間。
そんなことをしみじみと感じます。
一方で、主人公が悲惨な人生を振り返り、燃えるような心でいたころを愛しむシーンは、感動的です。
世間的には悲惨でも、本人にはかけがえのない瞬間、生の証。そんな時間をもてることは幸せです。
なかなかの力作でした。