2010年6月19日土曜日

98歳の重み

今朝の朝日新聞朝刊を読んでいたら、「子どもを守る愛のきずな」というタイトルで、最近立て続けにニュースとなっている子どもの虐待事件についてのコラムがありました。

筆者は、7歳男児が虐待によって亡くなった小学校で「いのちの授業」を行い、かけがえのないいのちについて話したとのこと。
無事に生まれてくれただけでありがたい、という気持ちが子どもの成長とともに薄れ、「這えば立て、立てば歩めの親心」を高じていく、というくだりに、「その通り!」とわが意を得ました。
一方で、このような正論をまっすぐに言って、「わかっているよ、そんなこと」と思われないのだろうかと気になって筆者の名前を見たら、なんと98歳 聖路加の日野原重明さんでした。
これは重い。
年輪を重ねた人の言う言葉は、正論そのままですっと心に入ってくるものだと感心しました。
『言葉+それを発する人の気迫・重み』が伝える力を生み出しています。
肉声で聞いた人には、さらにインパクトがあったことでしょう。