2007年5月16日水曜日

I/O

私のコンサルタント時代の上司に、ものすごい技術屋がいました。

東大在学中からITの会社を友人とつくり、先端技術を熟知。MicrosoftのWindowsがまだ普及していない当時に、自分のマッキントッシュを会社に持ち込み、改造しながら使っていました。どんな技術的難問にも即答し、どうみても1日20時間は働いていました。一説によれば、彼が夜中にさすがに疲れをみせたと思いきや、「うーん、これはいかん。電池を交換せねば」と言って、自分の腕をパカッとあけて電池を交換したというほどでした。

あまりにも頭の回転が速くて、言っていることが、考えていることのはるか後から出てくるので、なにを言っているのかわからないことがよくありました。「あの人はCPUにI/O(Input/Output)がついていっていないよね」と私たちは言っていました。

最近、私もやりたいことがなかなかすぐに形にできず、忸怩たる思いをすることがあります。でも、私の場合は、CPUが速いからではなく、I/Oがあまりにも貧弱・微力だからですが。

最近あまり聞かないコンピュータ用語のI/Oで、ふとそんなことを思い出しました。